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2013年
第5回ユースキャンプ

2013年8月12日~8月16日 たきかわスカイパーク

天候に悩まされながらも、それなりに実りの多い内容で終了 しました。

今回参加でリピート組となる前田君、堀君は経験的なところをCampの中でも見せていただ き今後の活動の中でも関西の若手をしっかりリードしてくれるものと期待しています。

また、初参戦の防大の今西君、松葉君も日に日に空を見る目線が変わってくるのが感じら れました。 期間中は太平洋高気圧から流れ込む湿った空気の影響で、全般的に雲底は低く、 また上 空の寒気の影響でサイクリックなコンディションが続きました。例年のピンネシリ等の山岳飛行や、滝川前線、ウェーブといった、いわゆる安定したバリバリな気象条件ではなく、上空 でも地を読み、風を読み、僅かな気流の動きも丁寧に感じないと高度がずり下が るような我慢を強いられるフライトが続きました。

 

ガストフロントを使い雨域をダイブする状況もあり、空の変化が早く、後席も気 を緩められな いフライトが続きました。 そんな状況ですから、一回一回の空読み、そしてタイミングを見計らう感覚など は、例年以上に シビアな判断がユースには求められたようです。その分、空の見方も各人 の知識・経 験を試す機会になったのかと感じてます。

ユースパイロット:前田賢一、堀雄一、今西竜紀、松葉祐亮

シニアスタッフ:日口裕二、清水拡智(SATA) 、小高功(長野市グライダー協会) 、吉岡利典(日本グライダークラブ)

グライダー部では下級生を飛ばすことが仕事になっていたので、自分が純粋に飛ぶという要素が少なくなっていました。こんなにフライトが奥深いものなんだな、ということ、気象面その他、改めて実感して、もっと飛びたい気持ちが強くなりました。ユースキャンプで分かった反省点などを自分にフィードバックして下級生に伝えていきたいです(松葉祐亮)

天候がいまいちのなか、トライアンドエラーのフライトを試しました。こういう条件だからこそ、学べることがあったと思います。飛ぶことにたいする姿勢が変わりました。6時間40分のフライトで得られたこと、 Cuロッジで話したことなどを通じ、自分が考えていたことの整理につながり、新しい楽しみ方を発見しました。(堀雄一)

天候には十分に恵まれなかったものの、みなさんの『空読み』の力量が試された 一週間でもあったように感じています。 そして何よりも、みなさんが『何かを伝えたい』想いで いることをはっきりと確認することができ、私的には次 に向かうべき方向性が見えたような気がしています^^ 小さな取り組みであったYouth Campが皆さんの力を借り て大きく成長しようとしているのを感じ心強く思うとと もに、この動きがより多くの若い人たちのハートに響い てくれればと願っています。(日口裕二)

以前より参加してくれているYouth若手のエキスパート 組の活躍が、 昨年、今年と目を見張るものがあり、われわれシニアと同等にこのCampを引っ 張ってくれる 存在になってくれたと感じています。 このYouthCampを通して繋がった若き力を、さらなるSoristの活動に繋げられな いものかと、 強く思うYouthCampでした。(吉岡利典)

2013年8月13日


堀君・日口さんペアと今西君・吉岡さんペアでASK21を2機使用してトレーニングを行いました。10時30分頃に離陸し、前半は積雲のストリーティング、後半は留萌方面からの海風流入にともなうコンバージェンスでのフライトとなりました。雲底高度は約3,000〜4,000ftでした。堀君は7時間程度、今西君は途中に休憩を挟みながら合計3時間程度のフライトができたようです(前田賢一)

<日口さんレポート>
気圧配置的には気圧の谷がようやく通り抜け、オホーツクHが張り出してきました。とは言え、昨日までの湿気は残っており、朝のスタート時のCu baseは1,500ft。

それでも滝川エリアはいわゆる無風帯の中にあり、そこここにCuが浮かんでいる状況。

 

日中、南風に押されて、無風帯及びそれに伴う弱い地形成の前線は北10kmほどまで北上しましたが、内陸の昇温により海風が留萌方向から侵入し、海陸風前線となって南下を始めました。

ユースチームは、今日一日でサイクリックコンディション、無風帯、海風による視程の差や海岸部の層雲の見え方、旧い雲と新しい雲の見分け方などを上空で実践できました。

Cu base 1,500→3,600ft、2-6kt。

2013年8月16日

 <日口さんレポート>
朝、滝川の南にシアラインができました。(写真参照)
下層は南南西の風20-25kt、上層は西南西の風30kt程度。
湿気と相まって、積乱雲が立ち上がり、上がっては雨に叩かれ、上がっては雷に打たれ逃げ惑う…を繰り返してました。
午後、湿気が少し収まり、東のエリアでストリーティングを利用してソアリングができました

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