風のぶつかり合い(コンバージェンス)
利根川の羽生・昭和橋の上空付近から南の空を望む。野焼きに注目すると、写真左から南東風の風(湿)、右手から北西風の風(乾)、双方の異なる空気同士がぶつかっている様子が伺えます。
質の違う空気のぶつかり合い(コンバージェンス)は、冷たい空気(重い空気)が温かい空気(軽い空気)を押し上げ、また地上に溜まった熱の空気の塊も同時に剥がして上昇気流を生み出します。
アメダス風で、赤丸印で囲った部分が風のぶつかり合いです。
ここ以外にも至る所で同じように空気のぶつかり合う場所が存在することが分かりますね。
このポイントこそがソアリングには欠かすことが出来ない良い上昇気流を生み出すポイントです。
ここで出来るだけ高度を獲得し、次の良いポイントへと移動することがクロスカントリー距離を延ばすコツかもしれません。
Surface Windを使って全体の空気の流れを把握してから飛ぶと上空でイメージが付きやすいです。
矢線で風向、そして色で風速を表現しているのですが、赤枠で囲った青・水色の帯に着目するとココは「無風」ゾーンだという事が分かりますね。つまり、空気がぶつかり合い、お互いが押し合い均衡を保ったゾーンです。
この日は羽生→館林→桐生→日光方面に伸びるコンバージェンスが出来る事が想定できそうですね。
T.YOSHIOKA